FAXは生き残れるのか、それとも消えてしまうのか。

私がFAXを最初に使ったのはコンビニでした。資料をどこかの会社に送るためです。当時、FAX機搭載の電話がある家は珍しかったんです。まだインターネットも普及していない時代はとても便利で革新的で驚いた記憶があります。

時代は移りかわり、ネット全盛期の今日、FAXはその役目を終えようとしているのかもしれません。現状ではメールがあるのでわざわざ紙媒体のものを伝達手段として使う機会が減ってきています。

私の妻も結婚した平成12年の頃は、嫁入道具としてFAX付き電話が必要だと、頑として主張し購入させられました。
それなのに最近電話機を買い替えるときには、「もういらない」と言ってきました。そのとき、FAXはもう家庭用機器としての必要性はなくなったのだと寂しさを感じました。

実際、私の会社でもFAXを使う機会はほとんどありません。メールの方が速いし、添付すればPDFでもエクセルでもOKです。確認するにも分類分けするのもメールが優れていると言えるでしょう。必要な書類等は担当者のスマホに送ったほうが便利でレスポンスも速くなります。印刷したければコンビニでもできるし、会社という場所を選ばなくなったということです。
しかも、紙代、インク代、通信料など、経費もかかります。

お年寄りでメール等が不慣れな方は今だにFAXを使っていますが、ビジネスや家庭の場においては必要性が確実に減っています。
当分の間はまだ残るでしょうが、近い将来は消えていく商品かもしれません。

ただ、飲食業界ではまだまだ現役です。
食材の発注方法として、58.1%の飲食店がFAXを使っているそうです。(2016年 飲食店.COM調べ)

飲食以外の業界でも、使う機会が減ったとしても、FAX番号を持たない会社はほとんどないでしょう。